星空の住人 解説

  • 2025年5月10日
  • BLOG

※「死」に関わるセンシティブな内容が含まれているので、ご注意ください

●楽曲のテーマ

この曲は概要欄に「地球が嫌になった。」と添えております。

少し重いテーマなのですが、「自殺」について私なりに考えて作らせていただいた曲です。

残念ながら日本は若い方の自殺が多い国です。

でも自殺を選んだ人に簡単に「生きて」とは言えない。

どうにもならないことって世の中には確かにあると思います。

とても無力感に襲われて、もし今の私なら何を願うかを考えたときに、「来世があるなら次は幸せに生きる道を歩いてほしい」という気持ちが浮かびました。

イラストの女の子が座っているのは冥王星。(冥王星ってハート模様があるんです。)

冥王星を冥界(死後の世界)に置き換えています。

冥王星は太陽系の惑星から外された星。

そんな仲間はずれになった冥王星から遠くの地球を見守っている女の子に「お疲れ様。がんばったね。来世まで少し休憩しようか。」という気持ちで寄り添える曲になることを願って作った曲です。

このテーマをイラストレーターの勾玉ざくろさんに簡潔にお伝えしたところ私の頭の中を覗いたのかなと想うほどイメージ通りのイラストを描いてくださいました。

私が勾玉ざくろさんにイラストを頻繁にお願いするのは、私がイメージを20%ほどしかお伝えしていないのに120%で表現してくださるからです。

クリエイティブな関係でこのような共通認識や同じ感覚でイメージを持てる方って本当に貴重で大切な存在です。

尊敬するイラストレーターさんの一人です。

●アレンジについて

この曲はシンプルなバンドサウンドにメロディアスなピアノで表現を彩るというアレンジをしております。

普段は打ち込みメインで曲を作っているのですが、たまにギターをしっかり弾きたくなるんですよね。

この曲は作曲段階からギターで作っていてそのまま音源になったという感じです。

使用ギターはVanzandtのテレキャスです。ライン録音でも良い音が録れるのでお気に入りです。

ピアノアレンジには少し時間をかけました。

楽器を増やして後半に盛り上げていくというよりは、メロディラインで後半にかけて盛り上げていきたかったのでサビ裏のピアノのメロディーラインは全て違うパターンにしております。

個人的にはラスサビの後半のピアノのメロディラインがお気に入りです。

私のフリーBGMは日記みたいなもので、何か心が動かされた時に思い浮かぶイメージを曲で表現しています。

でも、基本的には誰かに寄り添えたり、背中をそっと押せるような曲になることを願っています。

この曲もイラストのようにそっと寄り添える曲になりますように。

yuhei komatsu

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